出会っちゃった人たち11




 遊び疲れて日が暮れた。 
 いろいろあったけど、結構良い一日にすることができた、と思う。 
 思わせて。 





 「快斗、お疲れ様♪蘭ちゃんたちがお茶に誘ってくれたの。快斗も行こ?」 
 「まじ?行く行く♪ 青子、先にみんなと行っててくれよ。俺あとちょっとだけ、やることあるか
ら。」 
 「わかった。待ってるねー!」 

 さあて、と♪ 
 名探偵には会っちまったけど、どうやらちゃんと誤魔化されてくれたみたいだし、警部には嬉
しいこと言って貰えたし。 おにごっこが終わった後も、他のところの出しもの見に行けたしで。 
 結構、上出来だったよな、うん。 
 あとは出現候補の各所に仕込んどいた盗聴器を回収すれば、本日のキッド様のお仕事は終
了♪ 

 「これ使って、人が居ても割と安全そうな場所を選んでたんだよな。 そう考えると、結構、元
手がかかってるかも。」 

 ・・・さすがに警部には付けなかったけどさ、盗聴器。 
 もともと『最愛のひげ』は最終ポイントに決めてたから、警部さえ時間に間に合ってくれれば、
ノープロブレムだったしな。 

 「さ、これで最後!みんなが待ってるお店へ直行♪」 

 校舎を出て、店まで走ってこうとしたら、門の前に意外な人が居た。 

 「黒羽君。」 
 「あれ?蘭ちゃん?」 

 青子たちと一緒じゃなかったのか? 

 「忘れ物しちゃって、わたしだけ戻ってきたの。もう取ってきたから、一緒に行きましょ?」 

 ああ、そっか、忘れ物。 

 「そうなんだ。それなら青子の携帯経由で言ってくれれば、俺が持って行ったのに♪」 
 「あ、そ、そっか。そうだよね!・・・・・・。」 

 ?  どうしたんだろう? 

 「蘭ちゃん?」 
 「あ、あの。・・・・・・・く、黒羽君!!」 
 「はいっ!」 

 びっくりしたあ。 

 「あの、ね。コナン君がね・・・黒羽君のこと、すごく気に入っちゃったみたいなの。」 
 「あ、ああ。そうなの?それは嬉しいな♪」 

 ちょーっとだけ、面倒くさいことになりそうだけど。 

 「それで、あの・・・・・・。」 

 んー? どうしたんだろ、蘭ちゃん。 
 あ、意を決したような顔。 

 「・・・・・・・大丈夫なの?」 

 

 ・・・・・・・・・・・え? 
 それは、あの。 
 ―――――どういう意味で? 

 

 『魔女に嘘をつくと、天使に見つかるわよ?』 

 

 魔女の言葉を思い出した。 
 ・・・・・うそぉ。